2009年03月08日

触覚のアート

 触覚のアート

 「触覚で感じるアート」

五感で感じるアートの最後の触覚はおじーが創った現場の床板の話。

触覚と言えば手だろーと思いがちだが。

おじーは足に目を付けている。

 今月、雨の日は読谷で床材料加工中です、写真下が「島人ぬ宝」民宿用「3、5cm」、

上は去年新築祝いをした、今帰仁移住組、現場の床材料「5cm」、

一見大して変わらない様に見えるだろうが、物チカラが全く違うのである。

 去年、今帰仁の新築祝いでの話。

祝いの準備の為、床を掃除して雑巾がけしていた人が、「あー幸せ、なんて気持ちいいでしょう!」

笑顔に成った人を観て、おじーはシテヤッタの至福の気分になった。

ささやかながら、おじーの創った床板が、その人にとって、アートに成った瞬間でした。

素足「沖縄ではカラビサ」でこの床を歩くと、「杉赤身板の体温が人間に近い」優しい感覚を感じる。

足の裏の触覚が床板が厚い「5cm」事で安定、安心感を感じる。

湿度も厚い材料が余裕で快適に調整してくれる。

人間の足の裏は、日常生活で手のひらと同じぐらいの情報を感じ、

脳に危険か安全か、熱いか冷たいか、硬いか柔らかいか、

心地良いかそうでないか判断している。

最高の褒め言葉を、聞いたおじーは、叫んだ、

「おじーはその言葉を聴きたいが為に創っているのだ。」

五感の退化した他人に自画自賛、ナルシストと呼ばれてもかまわない。

ささやかな至福ではあるが、ココまで来るには、長い道のりがあった。

先ず設計図面作業をする前の建物のイメージだけで、材料注文「材厚が有るので3年間の乾燥が必要」。

1つ前の現場材料と同時に材木卸商に産地指定で「50年以上の赤身杉、芯材5cm×150cmで製材」を依頼。

6m材料に合わせて、50万円をかけて材料乾燥、加工場を増設「現場の材料の長さ、数量、に合わせて木工所を改装している」。

図面作業をしながら材料を立てたり、ひっくり返したり、さんぎ積みしたりする。

床材料にして現場に搬入するまでには「3年」

5cmの床板がささやかなアートに成るまで、

その時点でマラソンで言えば40キロ地点を過ぎてゴール目前。

残りの2,195km、肉体的には長いが、淡々と完成したイメージのゴールに向かう作業。

そして1年後の新築祝い、あらためて、去年のさやかな感動に感謝。

  




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この記事へのコメント
素足(カラビサ)の心地よさ・・・・
悔しいけれどその通り(笑)

夏でも冬でも靴下をはかず「君はニワトリか?」といわれながら
それでも「素足が好き!」って。

足の裏から 寝っ転がった背中から 我が家の床の やさしい感覚 暖かいぬくもりを感じる 
日々 
ほんとうに 心地よく過ごさせていただいています。

「まだ土地も見つけていないのに 材木を注文したの?」って 友人に呆れられた。
2003年12月 床板5㎝の 真の意味もわからず 「おじーマジック」にかかったみたい。 

何にもわからなかったはずだけど いい予感
今もまだ よくわかってないはずだけど いい感じ

匂いと 感触
そういえば 外国の空港に降り立った時も
私はいつも 匂いと体に感じる感触で その国を感じてしまう。
それって・・・・・

私はこの家で 毎日 自然のままの木の匂いと 感触を楽しみながら
これからずっと生きていけるんだよね~
Posted by fumi at 2009年03月08日 23:00
 2009年3月9日23時。

いまコメント発見。

ありがとう、感動のコメント。

私はカガミ、貴方のヒカリガあるから、

反射してヒカリヲ出せる。

ワタシニハ、ヒカリガ、ヒツヨウ。
Posted by おじーおじー at 2009年03月09日 23:10
 
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